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【文庫】岡田光世「ニューヨークのとけない魔法」

 

最近のテレビ番組をザッピングしていると

海外にロケに行くものや、外国人観光客にインタビューするものが

多いように感じます。

 

東京オリンピックを3年後に見据え、

政府が訪日観光客を増やそうとしている背景などが

あるのだと思うのですが、ちょっとワザと臭いというか

やりすぎな感が否めないような気もしますね。

 

とは言っても始まらず、せっかくの外国との

文化交流やコミュニケーションの機会なので

前向きに考えるのも悪くないのかなとも思います。

 

そんな中で、過去に読んでいて

暖かい外国人との交流を描いた本があったなぁと

思い出したのが、この本です。

 

ニューヨークのとけない魔法 (文春文庫)

ニューヨークのとけない魔法 (文春文庫)

 

 

作家である著者の岡田光世さんが、

ニューヨークに在住している際に起こった

身の回りの出来事を短編でまとめたエッセイ集みたいなものです。

(正確なカテゴリがよくわからない。)

 

このブログをよく読んでいただいてるかたには

そろそろバレていると思うんですけど、

自分短編集ものが好きなんですよね。

 

多分、根はそこまで本好きじゃないのか

活字中毒ってわけでもないのか

サクッと読めてリラックスできるものが好きなんだと思います。

 

で、この本に関してもこれまでと同様、

多分には漏れずにそんな気軽に読めるものです。

 

内容としては、本当に些細な日常の出来事と

そこでの著者の機微みたいなものが優しく書かれています。

 

例えば、アメリカでは50ドルや100ドル紙幣なんかは

レジやチケットの支払いを断れることが多いのですが、

著者の財布にはそうした紙幣しかなくて困っていたという

シチュエーションがありました。

 

そこで狼狽していると後ろからクズしてあげるわよと

20ドルや10ドル紙幣と変えてくれた黒人女性が現れました。

ニューヨークには、たまにこうした女神が現れると著者はいいます。

 

その後、駅で地下鉄に乗りあぐねていると

どの駅まで行くの?と話かけられ、

またもや助け舟を出してくれた人が出てきたと思いきや

さっきの黒人女性だったので、

「You seem to be there when I need you

 (必要な時、あなたはいつも現れてくれるのね)」

と助けられたエピソードがあります。

 

と、こんな感じで

3、4分もあれば簡単に読めそうなものが

約130編ほど収録されています。

 

また、上記の口語表現なんかを

各編ごとに添えられているため、

ちょっとした英語の勉強にもなるので

読んでいて楽しいです。

 

初版は2007年だったりするんですが、

「ニューヨークの魔法」シリーズとして

第五弾まで文庫本が出ています。

 

結構ニューヨークの秋や冬の描写が多いので

寒い季節に読むとすごいほっこりするので、

ちょっと内容によっては季節外れかもしれないですけど、

オススメです。